
I-SA・LIFE
アラスカ旅行雑記 05/09/17~11/09/17
初日/二日目
直行チャーター便なのでシートは往復とも同じらしい、
ジャンボの最後尾窓側二人席で、時差17時間ある6時間半の旅。
フェアバンクス 着陸前に上空からのマッキンリー山が美しい。 入管が大変、指紋採取・顔写真撮影など一便の客を捌くのに2時間強掛かる。
気温14度(華氏表示で60度)さして寒くない。ツアー人員10名と判る。
男は2組の夫婦の二人だけ、案内役の車で市内観光。アラスカ第二の都会
(ロシアから買い取った後にゴールドラッシュの際に偶然から起こった最初の町とのこと)
といっても、町並みは木造がコンクリートに変わった西部劇風の感じで人口7万程度らしいが広大なので人は何処に住んでるのか疑う。石油パイプライン、博物館、キングサーモン加工場など廻る。
土地全体がツンドラ(永久凍土)なので針葉樹の緑とポプラや樺類の紅葉真っ盛り(黄色一色)のコントラストが素晴らしく飽きない。
ホテルチェックイン後散歩を兼ねて明日朝の食料調達に出るがスーパーらしき店をやっと見つけてパンと果物を買う。9時過ぎに暗くなる、10時過ぎに防寒衣で固めてオーロラ見物に出る。
案内役の自宅で待機(コーヒー、紅茶呑み放題のサービス付き)室内灯を除けば暗闇の世界で、満天星だが北斗七星以外判らない。待つ事久しく午前一時頃オーロラ発生した。
肉眼ではうす雲としか見えないが、デジカメのレンズを通すと、青色が鮮明に出ていた。
期待していた感激には程遠いものだが首が痛くて廻らなくまで天空を見上げ続けた。
オスのムース(へら鹿)が家の真近に出現した。午前4時前にホテルに帰る。
三日目
午後 This is ARASUKA らしい景観を楽しみながらチェナ温泉へ。
100人程度の宿泊は可能か、チョツトとした峠まで散策。温泉は草津の公営大露天風呂を小振りにした雰囲気で、全体が深さ90cmか120cm程度、周囲が岩で囲われていても100%開放型で座れる場所がないのでユックリ温泉を楽しむ訳にはいかない。
熱湯が彼方此方から噴出してくるのにはビックリさせられる。湯量は抜群、打ち湯の勢いは強烈で
女房は支えてやらねば飛ばされてしまう。周辺は彼方此方湯の池でほったらかし、銭湯形式の温めのものもあり、ここで座ってオーロラ見物はオツなものだろう。
2度目の入浴を済ませてから女房は個室でマッサージサービス(40分$65)。
夜半まで待機し温泉横の滑走路(交通網は飛行機が主体で彼方此方に飛行場あり)でオーロラ見物開始。前夜と同様一時頃から発生。
この日は壁型、渦巻き型、線状型、とバライティに富む、但しカラーは肉眼でやっと識別出来る程度、それでも動きが多く飽きずに楽しめた。午前4時ホテルに帰る。
四日目
他のグループと一緒に大型スクールバス(窓が上下開閉のみで安全だから)にてデナリ国立公園
へガスが厚くなったり薄くなったり不安定だが、昨夜山に積雪があり、雪山群と紅葉それに尾瀬ば
りの真紅の草紅葉の連続で、公園内は特定場所以外歩行禁止が残念、しかし、純粋の野生の熊、ムース、ドールシープなどドライバーが見つけてくれる毎に停車して車内歓声を挙げて写真撮影、望遠鏡が役立った。
五日目
早朝オプションでホースシューレイク(馬蹄湖)に二組の夫婦でハイキング。
アラスカの山中を約2時間歩けた。
目線の高さに鷲やフクロウの巣が一杯ある。番のフクロウ、穴リスそれにベストは幸運にも
ビーバー一家6匹の遊ぶ様をゆっくり見られた事。11時にデナリ駅へ。
ここからアラスカ鉄道でアンカレッジまで7時間半の旅。
出発直前に驟雨あり、日本とは少し違った虹が出た。バックの山の肌が虹色に染まる程の鮮やかさで、しかも位置が非常に低かった。列車は20両ほど連結で最後尾の指定展望車のこれまた一番後ろの席を占めた。300度の展望が利く場所で言う事なし。ラウンジサービスあり、階下はレストランとデッキ、案内役曰く「このグループは最高の場所が取れた私も乗ったこと無い」とのこと。
快晴になり眺望満喫、視界から消えるまで真っ直ぐに線路が伸びているのはこの地の大きさ、途中からマッキンリー山を今度は地上からタップリ見られた。向かい合わせに座った夫婦のご亭主と酒を酌み交わす。彼は地ビール専門、私はジャックダニエルのオンザロック。
3杯呑んで4杯目を注文したがウエイトレスはもう駄目だとのたまう
(アラスカでは酒とタバコに厳しい、これはエスキモーやインディアン等の原住民保護策らしい)
チーフに頼んで何とか4杯目にありついた。(相棒も4本目は駄目といわれたが此方もセーフ)しかし、支払いの清算書では3杯分しか記載がなく4杯目はサービスだったらしい。
相棒の方も同じで、多分3杯以上飲ませてはいけないルールが有り請求しなかったのだろうと、
有難いルールに乾杯したかったが流石に5杯目は無理と諦めた。
ホロ酔い気分でアンカレッジ着、大都会でこれまでの景色から一気にフラッシュバック
、ここが州都でないことを知る。夜食は「熊五郎」という日本料理屋に行く。
私は天麩羅定食、女房は掻揚げうどん。帰路は定番の土産物店に立ち寄りささやかな買い物。
六日目
マタヌスカ氷河へのハイキング。案内人の39歳美人(アンケートに三重丸を付けて上げれる)
の車で3時間強。此処も一般は立ち入り禁止で入場料が必要。入口の監視所兼お土産店には西欧風の色とりどりの花が一杯だった。
ここから徒歩で氷河へ、アイゼン携帯の指示が無かったのが残念。
老婦人達を氷河のヘリに残して案内人以下7名で出発。青氷が眩い大クレパスの前まで行く、そこ
でクレパスからダイヤモンドもどきの小片を削り取ってホテルに持ち帰りオンザロックで呑もうと
男二人相談し、即座に実行。
車中は暖房で解けてしまうので、車の下に潜り込んで配管にナイロンに入れて縛り帰った。
氷解は遅いと聞いてたが心配だった。見事成功。大慌てで酒屋を探し銘柄とんと判らぬまま
ブランデーの小瓶を買って部屋で乾杯。氷は1/3位に減っていたが数億年前の(多分)水を
呑んだ気分は格別だった。
余談 : 酒はともかく、タバコは駄目と判っていたので何時ものマイルドセブン一個20本のみ
持ってこっそり吸ったが三日間で無くなりその後は売ってないのでどうしようもない。
ところが今日途中立ち寄ったG.S兼雑貨屋でアラスカに来て以降初めて煙草を売っていた。
マールボロー一個買って吸ったが慣れない銘柄で辛くて苦い、そのまま日本に持ち帰り今も
引き出しに入っている。
七日目
帰国の日、出国は簡単、最後尾のシートは変わらず。
暑い成田に着く。防寒衣は着なかったものもあり予想より寒さを感じなかった。